導入事例

舞鶴市導入事例

2022年6月1日より、京都府舞鶴市の高野地区にmeemoが本格導入されました。
導入した舞鶴市役所の職員様や高野地区の皆さんはmeemoについてどう感じているのでしょうか。舞鶴市役所の職員様及び高野区に居住されている住民2名にお話を伺いました。

舞鶴市職員泉さん

meemoを導入されたのはなぜですか?

舞鶴市は「ITを活用した心が通う便利で豊かな田舎暮らし」を目標とし、まちづくりを進めているところです。その中で地域の方の移動手段の確保は一つの大きな課題として考えています。
meemoを導入した高野地区は、バス路線が通っていない地域です。高野地区の公共交通を補完する持続可能な移動手段を考えたときに、住民の「お互い様」の仕組みにより送迎し合うmeemoが最適なのではないかと考えました。
「車乗せていってくれへん?」のようなご近所さん同士のやり取りは昔からあるが、それをmeemoというアプリで実現するところが魅力だと感じます。特に最近はご近所さん同士の関係も薄くなりつつありますが、それがmeemoによって繋げられたらよいと考えています。

2022年6月から高野地区で本格導入されましたが、それに至るまでどのような経緯でしたか?

2020年・21年の過去2年間それぞれ3か月ずつ実証実験を行いました。
最初はうまくいかないこともありましたが、アプリの改良などオムロンさんと一緒にサービスの改善を日々行いました。昨年度の実証実験ではドライバーとユーザーのマッチング率も87パーセント※となり、住民に安心して使っていただけるアプリだと思っています。
また、2年間の実証実験終了後の2022年1月には高野地区の9つの自治会が集まった高野区長会からmeemo継続実施の要望書を提出いただきました。これにより、meemoが住民に必要とされていると実感することができました。要望書の提出もあり、meemoの高野地区での本格実施が決定いたしました。
※マッチング率:住民送迎依頼数(全体)を住民送迎マッチング回数で割った率。

meemoを舞鶴に導入してよかったことはなんですか?

まずは、実際に利用いただいた方から感謝の言葉をいただき喜んでいただけたことです。
住民同士の送迎であるmeemoは、お互いや地域を思いやる心がないと成立しないサービスですので、住民同士や地域のつながりを再確認できたという点でとても良かったと思います。 また、meemoはスマートフォンを利用するため、高齢者の方が貸与したスマホで写真撮影をしたり、メッセージを交換し合う姿を見ると、meemoのほかにもまだまだ色々な活用方法が考えられ、さらに地域のつながりを強めていけるのではないかと思えたことです。

住民同士の送迎において、安全について取り組んでおられることはありますか?

地元の交通事業者である日本交通株式会社様にご協力いただき、ドライバーの安全講習を実施しています。

meemoはスマホのアプリを使用しますが、高齢者の方も問題なく使用することができたのでしょうか。

会員さんの中にはスマホを使用することに抵抗のある方も多くおられました。しかし、ボタンを大きくしたり、送迎依頼までの手順を短くする等アプリを改良していただいたりすることで皆さんから使いやすいという評価をいただいています。
また、オムロンさんの協力の中でスマホ教室やアプリ体験会を実施することで徐々に皆さんスマホを使えるようになっています。

meemoドライバー平野さん

meemoを始めようと思ったきっかけは何ですか?

2年前に手術をしました。もし完治しなかったら、自分は車を運転することができなくなっていました。その経験から、自分が突然移動困難者になるかもしれない、という想像力を持つことが大切だと感じました。
今はmeemoでドライバーとして送迎を行っていますが、移動困難者になったら利用者として送迎してもらう立場になります。「お互い様」の気持ちで日々送迎を行っています。

meemoのドライバーになってうれしかったことはありますか?

乗せた方にありがとう、助かったと言われたときはやはりうれしいです。
また、送迎中の車内は利用者さんと会話がはずみます。自分の性格上今まで話したことがない人と話せるのが楽しいです。 以前に、家族の仕事の都合で都会から舞鶴に引っ越してきた主婦の方を乗せたことがありました。知り合いがいない舞鶴に引っ越してきて心細いとおっしゃっていましたが、meemoがあることでいろんな催し物に参加でき、友達も増えたとおっしゃっていました。
一つのきっかけにより楽しく思ってもらえることが、やっていてよかったと思います。

meemoユーザー柴山さん

meemoを利用したきっかけを教えてください。

昨年の12月に病気になり、入院しました。生活が送れるまで回復はしたものの自分で運転するのは不安だったため免許を返納しました。 今まではどこに行くにも車を使っていたため、趣味である詩吟の大会や友達とのお出かけもできなくなりました。どこにも行けないと感じ、落ち込んでいました。その中で高野地区にmeemoが導入されるという話を聞いてすぐ会員になりました。

meemoを利用してどこに行かれましたか?

最寄りの駅である西舞鶴駅に行きました。西舞鶴駅でバスに乗り継ぎ、舞鶴市内の病院に行きました。車を持っているときは、バスを利用する機会がありませんでしたが、車窓を楽しむことができ改めてよいものだなあと感じました。
meemoは西舞鶴地域のみの移動ですが、バスや電車に乗り継ぐといろんな場所に行けるのでこれからいろんなところに行きたいと思っています。

meemoを利用してどう感じていますか?

催し物に参加したり、趣味の詩吟の練習に参加したりすることで自分がまだまだ元気だと実感できます。meemoを使うことでいろんなところへ行けるようになりました。
また、スマホを利用するのは不安がありましたが、スマホ教室に参加したため無事に使用することができるようになりました。

自治体データ

舞鶴市について
京都府北部に位置する舞鶴市は、縄文時代から交易の要所として繁栄し、明治34年の舞鶴鎮守府の開庁以来、日本海側で唯一の軍港都市として発展してきました。市内は戦国武将・細川幽斎が築いた田辺城の城下町として古い町並みが残る「西地区」と、「日本遺産」に認定された旧海軍ゆかりの「赤れんが倉庫群」など、近代化遺産が数多く残る「東地区」を中心に形成されています。
舞鶴市 人口 80,336人 面積 約342㎢ 高野地区 人口 2,639人 面積 約13㎢ (人口は2020年10月1日現在のもの)

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